バックスピン量とサイドスピンの関係とは?ドローとフェードの違いから飛距離の差を知る!

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ゴルフ雑記
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なぜドローのほうが飛んでフェード(スライス)のほうが飛ばない?

ちょっとゴルフをしたことがある皆さんなら、よく言われていると思います。

ドローは飛ぶ!フェード(スライス)は飛ばない!

これは事実なのですが、何故そうなのかわからない方も多いのではないでしょうか?そもそもドローとフェードというのはあくまでサイドスピン方向の違い=回転軸の傾きの違いでしかありません。

つまりドローなら左、フェード(スライス)なら右、曲がる方向の違いはあれど飛距離なんて変わらないんじゃないの?とお考えの方。

回答はこうです。「それは物理的には正しいけれども、人間の体、スイングの本質を考えると正しくない」

意味不明ですねw(笑)もっとわかりやすく言いますと、

ドロー回転はスピン量が適正な値(2000~2500rpm)だが、スライス回転だとスピンが多すぎて(場合によっては4000rpm)球はふけ上がるばかりで前に進まない」

ということが、ドローのほうが飛ぶといわれるゆえんです。

ではなぜ、ドローのほうが適正なスピン量になるのか?そこに人間の体とゴルフスイングの秘密が隠れています。

上の画像を使って右打ちの場合で説明していきます。まずは飛ばないといわれるスライスの場合。

スライスボールを打とうとすると、上のθ2の方向からクラブを入れてくることになります。いわゆるアウトサイドイン軌道です。実際にやってみてください。

こうするとクラブヘッドがボールに対してどうやってはいったか?やってみるとわかると思いますが、「クラブが上から入って地面をたたく方向でボールとインパクト」すると思います。というよりそのようにしかクラブを入れることが出来ません!

クラブが体から離れて、インパクトしてから体に近づいてくるので、上から球をひっかくようなクラブ軌道になります。球をひっかくとどうなるのか?そうです。

スピン量が増える!

のです。つまり、クラブのパワーは多くスピンに変換されます。さらに、球にはスピンがかかりすぎてふけ上がってしまいます!つまり2重で飛ばない要素がスライス系の球にはあるのです!

一方、ドローボールを打とうとすると、クラブ軌道はインサイドアウト方向に振らないといけません。上の図のθ1のようなクラブ軌道です。

実際にθ1の方向からクラブを入れようとしてみてください。極端にいうとボールを下からしゃくりあげるようなクラブ軌道にしかならなくないですか?しゃくりあげるというのは少し大げさですが、ボールに平行にクラブを入れる感じになりますよね?(この軌道を巷ではシャローといいます。)

少なくともθ1の軌道で、「球を上からたたくような動作」が出来る人はいないはず。つまり上からたたかないので、「球をこすらない=スピン量が減る」上に、「球が正面衝突をしますので、効率よく球の初速を上げる」ことが出来ます。

この2つの理由でドローが飛ぶのです!しかもスピンが減っていますので、ランも期待できます!

何となく理解できたでしょうか?今回の内容すべてをまとめておきます!

ゴルフにおいてサイドスピンは存在しない!
サイドスピンというのはバックスピン軸の傾き度合いを示す。値が大きいほど回転軸が傾いていて球が曲がる
・ドローもフェードも物理的に飛距離は変わらないが、スイングの本質的にドロー=低スピン、フェード=高スピンで、スピン量が少ないドローのほうが飛ぶ

(おまけ)野球の投手におけるバックスピン量の違いについて

バックスピンの話は、野球でもよく言われていることで、いわゆる伸びのあるストレート=ホップするようなストレートを投げるには、回転軸が重要となってきます。回転軸が水平に近ければ近いほどホップする力が大きくなり、バッターが思っているよりも球が上にくるので空振りするという算段です。

今も現役で頑張っている阪神の藤川投手のストレートがこの典型例で、藤川投手のストレートがストレートと分かっていても打てないのは、バックスピン量が多く浮き上がるようなたまになりやすいこと。そして、回転軸が通常の投手だと30°くらい傾いているところを藤川投手は10°程度しか傾いていないので、さらに浮き上がる球になりやすいということです。これがストレートと分かっていても打てない球の秘密なんですね!

スピンの軸の話は同じですが、ゴルフと野球には最大の違いがあります。ゴルフは「スピンがかかりすぎるスポーツ」であり、野球は「スピンをもっとかけたいスポーツ」なんですね!

ゴルフの場合、基本的にスピンがかかりすぎて球がホップして飛ばない。思っているより曲がりすぎてコントロールできない。なので、低スピンが推奨されます。

野球の場合、スピンが足らなくて球がお辞儀する(垂れる)、思ったよりも飛ばない。ということで球の回転を上げようとします。特に投手は。

この点以外は球の大きさ重さの差はあれど基本的に球体なので同じです。同じ球技でもその性質によって求められるスピン量は変ってくるのは面白いですね!

それでは今日はここまでです!アデュー!

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